優秀な部下を持つ上司

今日のテーマは「優秀な部下を持つ上司」です。優秀な部下を持つ上司3選!みたいなものを記載したいのではなく、先日私がメンバーに言われた「ドキッとした一言」からこのテーマを思いついたので記しておきます。

「私に何を期待されていますか?」

先日、新しく入ったメンバーと今後の働き方とかを聞くためにcafeに行って2時間くらいテーマも明確に定めずに会話をしていたのですが、2時間(後半だらだらとなってきていた)終盤に「色々お話しさせてもらって良かったです」「まだこの自分の状態(スキル)で言うのもアレなのですが、私に何を期待されていますか?」とド直球に聞かれドキッとしました。

日頃メンバーと話すとき「あなた(メンバー)のやりたいことは何」「あなたの求めているものは何」「心から願っているものは何」といったメンバー側の欲求を聞き(探り)、最終的に「これとこれができればいいのね」と伝え、双方で納得していたのですが「私に何を期待されていますか」と聞かれたときに、今まで、メンバーの欲求を聞くことに徹していて「自分の欲求をわかりやすく、端的に伝えていなかったこと」に気づいた瞬間でした。

この話をほかのメンバー(コーチ資格も持っているキャリアコンサルタント)にしたところ「私も志保さんからはっきりは聞いていないけど、話の文脈とか、依頼される仕事とかで期待されていることは分かっていますよ」と言われ、今まで相手のためにと思い、こちらから相手の欲求を満たすために提供できるものを自分や会社の中から模索するばかりだったけど、自分の欲求をわかりやすく提示することも相手のためになるのだなと思いました。

勝手に期待しない

コミュニケーションは双方で行うものです。なんとなくわかってくれるだろうは、相手に勝手に期待し依存し求めている状態であって、自分が行動している状態ではありません。相手の欲求を丁寧に聴くのも大切、同時に、相手に自分の欲求をわかりやすく伝えるのも大切で、相手の聴く能力に依存した話し方により話の意図が全く異なって伝わってしまう場合もあります。双方のコミュニケーションのスキルが高ければそういった伝達ミスは生まれませんし「勝手に期待する」といったことも生まれませんが、世の中コミュニケーションのプロばかりではありませんし、そうはいきません。※その点、私が今まで「すのっぴーず皆すごい」と思えていたのは、メンバーが私の「期待」を的確に聴きだして、理解し、その期待値を超える仕事をしてくれていただけであって、聴く力がすごい人たちだったってだけです・・・ごめんなさい笑

優秀な部下

優秀な部下については様々なポイントがありますが、優秀な部下を作る1つのコツとして、自分(上司)の欲求をしっかり言語化する(できれば短文で)それを言葉で明確に伝えるが大切です。部下ももちろん自分自身に期待されていることを曖昧にせず、質問する必要があります。でも、できれば上司から「あなたに期待していることはこれです」とはっきり伝えてあげることが優秀な部下を増やすことになると思いました。

最後に・・・

こんなことを書いていながらも、自分の欲求を提示するのは勇気がいるなと思う部分もあります。こんなことを期待してる・やってほしい・野望を持っていると思っているなんて知られたら恥ずかしいとか、それはできませんと断られたらどうしようとか、断られたら困るから先延ばしにしようとか・・・一方で、この部分のすり合わせをはじめにしなかった場合は後からきっと困ったり、疲れたり、ネガティブな感情を抱く時が来るかもしれないと思うのです。ここで(はじめに)聞いても、聞かなくても、考えている内容は変わらないので、であれば初めからシェアしておいた方が良いんだろうなと思います。