【開催報告】静岡HRschoolセミナー「人的資本経営とは何か?社員の活躍意欲を育む投資」2025.12.17

人的資本経営の基本を効果的に学べるセミナー。「人的資本経営とは何か?社員の活躍意欲を育む投資」を12/17(水)静岡市 コ・クリエーションスペースにて開催いたしました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!当日のセミナーの様子をお届けします。

当日のレポート

今回のテーマは「社員の活躍意欲を育む投資」。

そもそも、「活躍している状態(求める姿)とはどのような状態か」というシンプルな問いから、ディスカッションがスタートしました。営業職のように数字で成果が見えやすい職種は、活躍の状態を数値で定義しやすい一方で、それ以外の業務では定義が難しいケースも少なくありません。しかし実は、そうした“見えにくい領域”にこそ、「活躍とは」のヒントが隠れているのではないかという気づきが共有されました。また、個人ごとに能力や目指せる上限が異なるからこそ、「その人にとってのベストな状態」をどう捉え、どう保つかが重要であり、MVVと個人の目標が結びついているかどうかが、活躍を考える軸になるという視点も印象的でした。

中盤では、その流れからValueについて議論を展開。「一番成果を出してきた行動や風土こそがValueになるのではないか」「Valueはトップダウンだけでなく、ボトムアップで生まれる余地はあるのか」「変化の激しい時代に、Valueを定め続けることは本当に可能なのか」といった問いが投げかけられました。改めて見えてきたのは、Valueは環境に適応し、困難を乗り越えてきた経験の積み重ねによって形づくられるものだということです。過去の成功体験は組織の大切な土台であり、新たな成功体験を言葉にしていくことが、次のValueへとつながっていくのではないか。そんな気づきが共有されました。

終盤には、「活躍意欲を育むための投資/コストとして、何が考えられるのか」をテーマに議論。そこで注目されたのは、まさにこのセミナーに参加している皆さん自身でした。きっかけはさまざまでも、自ら「来よう」「学ぼう」と思い、行動を起こしている。その背景にある感情や経験について、率直な声が共有されました。
挙がった声はどれもシンプルで、「上司や周囲に認めてもらえたことが大きかった」「自分が動いたことで、周囲が変わり、良くなったという声をもらえた」「気づいた人が提言していいという風土がある」といったものです。意欲が高まる瞬間は、制度よりも日々の関わりの中にある。その土台として欠かせないのが、心理的安全性です。立場や役職に関係なく意見を受け止め合える風土があること。
そして最後には、社員の活躍を促したいなら、誰かに「やらせる」のではなく、まずは「自分がやる/自分が活躍している状態を目指す」。その積み重ねが、組織の空気を少しずつ変えていくのではという兆しが見えた時間となりました。

セミナーテーマから、Valueのあり方、心理的安全性まで非常にディスカッションが盛り上がる回となりました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

参加いただいた皆さまからのご感想

  • ■答えのないことでも、話し合いを行うことで、個人の心理的感情が、大きく関与されてると理解しました。
  • ■自分の思っていた事と発見がありました。今日、聞いた事を自分なりにまとめて実践しようと思います
  • ■是非、トップや経営陣のが参加できると良い内容。

次回セミナー開催予定

静岡HRschool「人的資本経営セミナー」は、毎月開催しています。単発でのご参加も大丈夫です。お気軽にご参加下さい。

・次回テーマ:「人的資本経営とは何か?健康経営と測定」
・日時:2026年 1月 21日 (水曜日)⋅午後6:30~8:00
・会場:藤枝駅前コワーキングスペース 未来創造ラボ フジキチ
・定員:20名

お申込みはこちらから

https://peatix.com/event/4751815