Z世代とのコミュニケーション②

→続きです

③価値観が異なったとき伝えあえる関係を常に作っておく

チームで仕事をするときに、この多様な価値観や思惑に翻弄されることも多いです。あの人はああいう人だから対応はこうしようとかいちいち考えていたら、本来やるべきことがおろそかになったり、進行が遅れたりしてしまいます。一方で、仕事はチームで行っていて、仕事は作業の積み重ねで成り立ち、作業は「人」の行為なので、この「価値観や思惑」の要素抜きでは進みません。

この「価値観や思惑」を勘繰りあって、その勘繰りあうのが仕事になってしまっては本末転倒です。この勘繰りあいをできるだけ最小限にするためにはルールが必要です。

それは「思ったことは言いにくいことでも言い合う」「相手に期待しない」です。

言わない言われてない以上は期待や憶測にすぎません。負の感情(いやだと思ったり、遠慮したり、気づいてくれるだろう)を抱えては上手くいくものも、うまくいきません。また「これ言ってもいいかな、どうしようかな」という憶測も同様です。相手との関係性の中でのロスタイムがない=心理的安全が守られている状態です。

④相手の価値観に合わせる必要はないが「受け止める」必要はある

もし価値観が異なることや、自分にとって違和感が出てきたときに、言い合える関係性を更新していきたいと考えています。

そのためには「日常での作業以外の対話」が重要です。一時、雑談の重要性が言われていましたが、質の良い雑談を繰り返し、相手と自分の大切にしていることや、目指している事、気になること、どういったコミュニケーションを好むのか、相手と自分の理解できない範囲や、線引きの位置を前もって開示しておくことが大切だなと実感しました。ここで重要なのは

「理解できなくても良い」ということです。

受け入れると受け止めるは異なります。相手の話を聴いて「なるほど、そう思うのか。自分にはない感覚だけど、この人にはそういった感覚があるのか」と知っておくことで、今後の接し方やコミュニケーションの方法が変わってきます。

これらの対話をしていても「これを相手にしてよいのか?」と分からないことで悩んだら、こちらが悩む、憶測するのではなく「聴く」、伝えてあった、知っていてくれてたはずだと思ったのに価値観に触れる出来事があった場合は「言う」、フランクに「言える・聴ける」関係にしておきたいです。

⑤根底には企業理念(要/かなめ・共通項)

価値観が異なっても、共通のものがある組織は強いと思います。

ともに重なる価値観(要)や方向性を確認しあえれば、離れることはありません。作業に忙殺されて、コミュニケーションが荒くなっても、時々は作業以外の時間を持ち、対話を通じて、お互いの良いように見えるところも、悪いように見えるところも知っておくことで多少の壁も乗り越えられるようになります。

最後に・・・

Z世代と書きましたが、そもそも人はZ世代でなくても「人」は括れません(一括りに置くことで、安心しようとするのは人の心理ですが)。

Z世代に限らず、基本的に他人は理解できないと思った方が良いと思います。理解できたと思ったら終わりです(おそらく勘違いです)勘違いしないためにも、言われたら痛いことでも聞く姿勢、言うのが怖いことでも言える関係性が組織を強くすると感じました。