【開催報告】mama-Reliveままりぶ「不登校の子どもと向き合った経験を力に変えるママのコミュニティ」2025.12.20
mama-Reliveままりぶは、「不登校の子どもと向き合う経験を持つ親や、子育てに関わる方々が安心して語り合える『居場所』をつくること」を目的に発足したコミュニティです。第5回は、参加者4名と主催者を含めた5名での開催となりました。当日の様子をお届けします。
当日のレポート
前半は、特定のテーマを設けず、最近の出来事や今感じていることを自由に語り合う時間を持ちました。
職場での出来事や、新しい環境で感じる緊張感、仕事とプライベートのオン・オフの切り替え方についての話題から、学生時代から働き始めた頃の記憶を振り返る話へと自然に広がっていきました。
「どんな場面で緊張を感じるのか」「その緊張をどのように乗り越えてきたのか」など、それぞれが自身の経験を重ね合わせながら語り合う時間となりました。
話題の一つひとつに対して、参加者全員が自分自身の経験を思い出したり、想像したりしながら耳を傾けており、それぞれがこの時間の中で何かを感じ取っていた様子が印象的でした。

人との距離と関係性の変化
現在に至るまでの人との関係性についても、話は深まっていきました。
職種によっては、仕事の中で「相手に満足してもらうこと」を大切にし、自然と配慮や思いやりを身につけてきた経験が語られました。その一方で、相手を思いやる気持ちが大きくなることで、ある時期から人と深く関わることに距離を取りたくなった自分がいた、という振り返りもありました。
その時期が子育ての時期と重なっていたのではないかという気づきもあり、子どもを中心とした人間関係や親子関係の中で、自分主体ではなく「誰かを優先する関係性」が続いたことで、人との深い関わりに対して少し億劫さを感じるようになった時期があったことが共有されました。
そして、そうした時期を経て、再び人との関わりを少しずつ増やしていこうと思えるようになったこと、その気持ちの変化のきっかけについても語られました。このテーマをきっかけに、参加者一人一人にも似た体験など持っており、これまでの流れの中での心の変化を丁寧に言葉にすることで、とても深く気づきの多い時間となりました。
「価値観カードづくり」と子育ての気づき
後半は、前回から取り組んでいる「親子でできる自己分析・価値観カードづくり」の時間を持ちました。カードの使い方について意見を交わす中で、自然と子育てでの経験や思い出が語られていきました。
子育ては、喜びや楽しさといったポジティブな感情だけでなく、大変さや悩み、不安、時には怒りを感じることもあります。その中で、「親が子どもに与える影響」と同じくらい、「子どもが親に与えている影響」も大きいのではないか、という視点が共有されました。
また、子育ての中では、意図せず子どもを傷つけてしまうことがある一方で、親自身もまた傷つく経験をしていること、子どものトラウマが語られることは多いが、親が子どもから受ける心の傷についても語られる場があってよいのではないか、という話題にも及びました。
こうした対話を通して、価値観カードが「親子それぞれの気持ちを言葉にし、理解し合うためのツール」として活用できる可能性について、新たなヒントを得ることができました。

まとめ
今回の第5回「ままりぶ」は、仕事・人間関係・子育て・親子の影響関係など、人生のさまざまな側面を丁寧に見つめ直す時間となりました。
一人ひとりの経験や感情が重なり合い、語ることで気づきが生まれ、聴くことで視点が広がっていくそんな、「ままりぶ」らしい深く実りのある対話の場となりました。
今後も、安心して気持ちを言葉にできるサードプレイスとしての在り方を大切にしながら、価値観カードをはじめとした取り組みを、参加者の声とともに育てていきたいと思います。
ご参加いただいた皆様からのご感想
◾️皆さんと顔を合わすとホッとする自分がいます。話を聞いたり、聞いてもらえたり、受け入れてもらえていると思える安心感を他の人にも味わって欲しいと思いました。
◾️今回は最近の話を聞いてもらえて改めて自分のサードプレイスを感じられました。価値観カードの使い方ももっといろいろアイデアを出していきたいと思いました。
◾️ 一つのテーマであれこれ話をしたり、各々の考えを聞いたりすることがとても大切な有意義な時間になることを改めて実感した新鮮な回でした。
◾️参加者の最近の出来事や感じたことから、みんなで自由に意見交換からいろんな発想や内省が深まり毎回楽しく参加しています。今回は「緊張」「人間関係」というテーマでいろんな立場、角度から考える学びが深まる機会でした。
2026年 年間の方向性について
今後も「ままりぶ」は、子育て中のパパ・ママが安心して自由に話せるサードプレイスであることを大切にしながら、次のような形で活動を続けていきます。
来年も引き続き、毎月第3土曜日に定期開催します。
テーマの有無に関わらず、気軽に参加できる「ほっとできる居場所」であり続けます。
価値観カードについて
親子のコミュニケーションを支えるツールとして、「親子でできる自己分析・価値観カード」を2026年前半の完成を目指して育てていきます。完成後は、イベントやワークショップ、セミナーなどで少しずつ活用の場を広げていく予定です。
2つの軸での展開
①気持ちを吐き出せる・話したい・聞きたい人の居場所
②カードを使って親子支援をしたい人の学びの場
この2つの軸を行き来できる、緩やかな2軸で活動を進めていきます。
将来に向けて価値観カードを通して、親子の対話を支えられるサポーターの育成にも取り組んでいきたいと考えています。ご興味ある方は、お気軽にご参加くださいね。
次回概要
・日時:2026年 1月 17日 (土曜日)⋅午後13:30~15:30
・会場:Any(浜松市中央区千歳町91-1)セミナースペース
・対象者:不登校児童と向き合った経験(悩んだ経験や体験など)・子育て経験があるママ&パパ
・定員:10名
・参加費:無料
<注意事項>
会場の様子を写真撮影し後日SNSに掲載する予定です。顔出しの確認などは当日させていただきます。
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