セルフ自己分析のやり方(基本)

人生の転換期に行う「自己分析」ですが、実はセルフで行うのは結構難しいと思います。その理由はまた別の機会に説明しますが、今回は「自己分析をセルフで行う場合」の基本をお伝えします。

自己分析とは?

自己分析と聞くと、アセスメント(自己分析をしてくれる診断)をイメージする方が多いと思いますが、アセスメントを使用したとしても実はそのあとに行う「問いかけ」が重要です。アセスメントは自己分析をするにあたっての切り口を与えてくれる補助の役割です。では「問いかけ」とは何なのか、セルフでの問いかけのやり方と注意点を説明していきます。

問いかけ(内省)の手順

問いかけ(内省)とは、自分自身の考え方や価値観を見つけていく作業です。これがいわゆる「自己分析」です。内省のやり方はまず自分自身が気になった出来事・経験をピックアップして何が起きたのかを一通り詳細に書き出していきます。この時のコツは「出来事」と「感情」の両方を書いていくことです。例えば

(出来事)大学生の時にアルバイトをしていた。ウェイターの仕事をしていた(感情)お客様と話すのはとても楽しかった。

出来事ばかり書き出す方や、逆に感情だけ書き出す方もいますが、ここではバランスよく書きだしてください。

内省の深め方

この辺りまでで自己分析できたと満足している方も多いと思いますが、ここで満足してしまうと「接客業が向いている」ということで分析が終わってしまいます。しかし、もう一歩踏み込むとより深い自己分析を行えます。先ほどの内省の例でいうと「お客様と話すのはとても楽しかった」という<感情部分>に焦点を当て「どうしてお客様と話すのを楽しいと感じるのか?」を自分自身に問いかけます。例で説明します。

お客様と話すと楽しい理由は「新しい情報や知識を知れるから」

一気にこういった結果(価値観)にたどり着くことはできないかもしれませんが、自分自身の様々な経験に対して同じようにアプローチして分析の本数を重ねていくことで見つけることができます。例でいうと、接客業が向いているだけだと、転職を考える場合「接客」というカテゴリーで転職先を探すことになります。一方で、自己分析を深めることで「新しい情報や知識を知れるのが好き」だからこそ接客業が好きなのであれば、接客業でなくても「新しい情報や知識を知れる仕事」であれば向いている可能性が考えられます。

内省がうまくいかない場合

自己分析をセルフで行い、内省がうまく機能しないときは「自分以外に焦点をあてていること」が多いです。先ほどと同様に内省を行います。まず自分自身が気になった出来事・経験をピックアップして何が起きたのかを一通り「出来事」と「感情」の両方を書き出します。例えば

新商品の発表イベントで先輩が手配したお弁当の数がミスで足りなかった。ダブルチェックしたのは私で上司に先輩と一緒に怒られてしまった。こんなことが多くて先輩の事が信用できない。

ここから感情に焦点をあてます。「どうして先輩の事が信用できないのか?」となると、先輩に焦点があたってしまい「ケアレスミスが多いから」とか「後輩を巻き添えにするから」となってしまいます。自分以外の人・モノに焦点をあてている限り自己分析はできません。

自己分析は自分に向き合う作業で勇気がいる

自分の中に理由を見つけるのには勇気がいります。例の場合、先輩(他人)に焦点をあてて分析する分には自分自身が「気が付きたくない自分の姿」から心を守れます。しかし、真の自己分析を行うためには自分にベクトルを向けて、自分の中に理由を見つける必要があります。例でいうと、実はこのエピソードには<感情部分>が書かれていません。信用できないからどう思ったのか?<感情>を書き出す必要があります。このエピソードが気になってわざわざ題材としたのはあなた自身です。このエピソードの何がそんなにも引っかかったのか<感情>に焦点をあてます。

信用できないから<嫌だ>と思いました。先輩のその姿の中に、自分自身を見たような気がしたからです。どのような姿かというとそそっかしい自分です。そんな自分はなりたい自分とかけ離れているし信用できません。なので、似たような先輩を見てイライラしたのだと思います。

「嫌だと思った」その理由がまた「先輩が・・・」となる場合は自分に向き合えていません。先輩がこのような状態だとしても他の人からすれば「ここまで気にならない」のに、あなただからこそ気になった・嫌だと思ったという部分<感情>の分析をしなければ自己分析になりません。

まとめ

冒頭でも書きましたが、セルフで行う自己分析は結構難しいと思います。この難所を乗り越え分析を行うことでより価値観に近く、後悔の少ない判断や決断を下せるようになります。

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