【開催報告】静岡HRschoolセミナー「人的資本経営とは何か?人材確保と組織風土の見える化」2025.10.15

人的資本経営の基本を効果的に学べるセミナー。「人的資本経営とは何か?人材確保と組織風土の見える化」を10/15(水)静岡市 コ・クリエーションスペースにて開催いたしました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!当日のセミナーの様子をお届けします。

当日のレポート

今回のテーマは、「人材確保と組織風土の見える化」という、少し難易度の高い内容でした。

前半ではまず、「ありたい姿(人・組織)の実現度を可視化できていますか?」という問い
を出発点に、「可視化」と「開示」の違いについてお伝えしました。そのうえで、それぞれ
の取り組みがもたらすメリット・デメリットを、会社と従業員の両方の視点からディスカッ
ションしました。

共有された事例の中では、部署によっては会社の方向性や在り方が見えにくい現状があること、また「個人の理念や目標を社内で共有することで“幸せの連鎖”が生まれる」一方で、「自分に合わないと感じて離職につながる可能性もある」といった具体的な事例も印象的でした。こうしたジレンマに共感される経営者や人事担当の方も多いのではないでしょうか。

後半は、「悩みを課題に変える」という視点からのディスカッション。
悩みを課題に変えることこそ、人的資本経営における“可視化”ではないでしょうか。可視化して初めて「悩み」が「課題」になり、課題になって初めて「対策」を立てることができるのです。

また、特に印象的だったのは、「可視化=数値化なのか?」という疑問です。
果たして、数値化することが可視化なのでしょうか。参加者からは、「静岡の中小企業には、形式ばった方法ではない解決策があるはず」という声も聞かれました。

ディスカッションはさらに、可視化と心理的安全性の関係、MVVや行動指針の扱い方と数値化の関係へと広がり、「フィードバックの数が、“このスタイルでいいんだよね?”と確認し合う一つの指標になるのでは」といった意見も出されるなど、活発な意見交換が続きました。
また、「ありたい姿」やビジョンを共有し、その実現に向けてどの指標が重要かを見立てるために、一定数値化を試してみることも一つの手段ではと捉える声もありました。

難しいテーマだからこそ、ディスカッションも盛り上がったのではないでしょうか。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
次回は11月19日、静岡県 SHIPにて「人的資本経営とは何か?育成コストと生産性」を開催します。

ご参加いただいた皆さまからのご感想

  • ■悩みを悩みのままにせず、可視化や、手ざわり、手法はあるけど努力して解決する為に、動くことが必要だと感じた。ツールや考え方は色々あると思うので自社に合ったものを考えたい
  • ■人事がメインでしたが、組織(会社)にいる以上、大切な事を教えてもらいました。
  • ■”可視化する”ということは、必ずしも数値ではなく、言語化することが悩みや課題を明らかにする1つの方法であるのかなと他の方々のお話をきいていて、思いました。
  • ■本日は内容がとても難しいと感じまた、組織の成長(人材の)には可視化が必要ということは解かるが、その手法については、まだまだ考える必要がある。悩みを課題にすることはスピード感を持って取り組みたいです。

次回セミナー開催予定

静岡HRschool「人的資本経営セミナー」は、毎月開催しています。単発でのご参加も大丈夫です。お気軽にご参加下さい。

・次回テーマ:「人的資本経営とは何か?育成コストと生産性」
・日時:2025年 11月 19日 (水曜日)⋅午後6:30~8:00
・会場:静岡県 SHIP
・定員:20名
・参加費:無料
・お申し込みはこちらから:https://peatix.com/event/4627404